自宅で作る伝統的な保存食、千切大根に挑戦!

日々の暮らし

 去年の9月初旬に種蒔きした畑作1年生の初大根は、予想外の成果で、煮物、味噌汁、おでん、漬物、サラダなど美味しくいただいています。
(⤵はイカと竹輪の煮物です。)

 でも、食べきる前に「薹(とう)」が立ってしまっては「もったいない」ので、保存がきく”千切大根”に加工することにしました。(ちなみに”切干大根”と呼ぶのは関西地方だけらしいようです)
 実家で母が作っていた記憶を頼りに、事前に”千切突”と呼ばれるスライサーを購入しておきました。
”千切突”を選ぶ基準ですが、幅はほとんど変わりはないようです。長さは刃から下までが長いほどスライスのストロークがとれますので効率が良いようです。
 材質は、家族会議の結果、木製より衛生的な樹脂製にしました。
そこで、こだわったのは太く千切りできることでした。太さは約4mm×6mmで、普通の倍ほどの太さです。これです⤵商品名は”切干名人”

 今回加工する大根の種は、近くのホームセンターで購入した青首大根の”耐病総太り”という品種。立派に育ちました。
 赤丸で囲んだ⤵この6本をスコップで掘り起こします。

 まず、不必要な葉を鎌で散髪します。
 半分以上は地上に出ているんですが、途中で折れないようにスコップで掘ります。刃先が触れただけでも傷がついてしまいますので、要注意です。

 途中で折れないように気を遣うところは、タケノコ掘りに通じるところがあって、1本1本慎重に進めていきました。

 この畑は田んぼの中にあります。
 最寄りの道に停めている軽トラまでは、狭い畦道を1輪車で運搬します。

 帰宅後は、綺麗に土を洗い落として…。
(洗っている最中、手がヒリヒリしましたが、私だけでしょうか!?)

 自然乾燥させたら…。

 計量です…。一番の大物は8.0kgありますが、どうも”す”が入っている軽い音がします。

 …ので、切ってみますと…。予想通りの”す”がありました。この部分は取り除いて…。
 皮は剥かずに長さは1/2(約30cm)にカットして、更に4等分します。

 大きいバケツに”千切突”を立て掛けてスライスしていきます。

 程よい太さです。

 筵(むしろ)にネットを敷いたうえに広げていきます。

 太り気味の大根で肉厚があります。で、力一杯⤴…その結果、耐え切れずに菜切り包丁の柄が折れました。

 めげずに違う包丁で、切った尻からスライスしていきます…。

 大根の香りが辺りに濃く漂います…。

 どうしても残ってくる半端は小さくカットします。
 この様にご家庭で出る大根の切れ端でも、このようにして干せば十分に”干し大根”が作れるのではないでしょうか。是非、お勧めします。

 あとは軒下の日向で自然乾燥を待ちますが、太めの切り干しですので何日かかるでしょうか!

 雨に濡れると台無しですので天気予報は必見です。
 そのたび、畳2畳分のむしろに広げた約30kgの千切りを、軒下から倉庫へ出し入れしますが、2人がかりでの力仕事はしばらく続きそうです…。
 仕上がれば1/10の重さに凝縮されるようですが、うまくできるか…楽しみです。

⤵2週間後の乾燥具合です。色付きも良い感じで、香ばしい香りが漂っています。

美味しくいただいています!

皆さんも是非、挑戦してください!簡単ですよっ!

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